当たり前。

http://d.hatena.ne.jp/essence/20060214
久しぶりにトラバさせていただきます。
コメントにしようかとも思ったんですが、長くなりそうだし。


よくある話といえばそれまでだけど、果たして「要件定義」ってなんだろう?
開発側としては、運用をすべて洗い出して、どこまでをシステム化するのか?を決めたいところ。
どこまで洗い出せるのか、というのが勝負の分かれ目といって良いのではないだろうか?
とはいえ、そこのフェーズにそれほど時間をかけられる訳じゃない、そんな事してたら、モノが出来上がるころにはすっかり世間が変わってることになりかねない。
新しい技術、運用の場合は、顕著だろう。


個人的に一番困った問題だと思うのが、「常識、当たり前」という非常に曖昧な部分。
それって、あくまで当人、または業界の常識であって、普遍的なものではない、むしろ世間によって移る変わる、流動的なもんだと思うんです。
その業界に精通していないと、そういった部分が後々困ったことになってしまう。
ユーザ側としても、「当たり前」だと思ってたことがほとんど考慮されてないと使い物にはなりづらいだろう。
そういった意味で開発側では「金融システム課」のような、業界に精通した駒がそろってますよ、という売りをするんだろう。


ただそんなのばかりじゃないし、新規で参入したい、となるとやはり「常識、当たり前」をどれだけ明文化出来るのか、してもらえるのかが大きな課題となるだろう。


よくあるのは、そういった工程をさほど詰める時間も持てず、見切り発車的に開発を始めてしまった場合。
「それは想定してなかったので、別途検討、工数が発生します。」
となり、双方共にギスギスしてしまう。
受ける前に「要件定義で出なかったことはすべて対象外です。」なんて言えればいいけど、なかなかそんなに寛大なとこはないだろうなぁ。


あぁ、ちょこちょこ書いてたら纏まらなくなってきちゃった--;。
システム屋さん、技術ばかり考えるにあらず、改めて痛感です。


追記:一番悲しいのは、ギスギスしちゃって、発注元、あいだの人、開発メンバの中で
   「負のスパイラル」が起こることっすかね。