ティム・バートンのコープスブライド

ティム・バートンのコープスブライド 特別版 [DVD]
★★★★☆(70点)

久々に映画を観ました。
大きくハズレたくなかったので、ほぼ大丈夫だろうというこの作品をチョイス。


ストップモーション・アニメという、人形を少し動かしては撮り、動かしては撮りを繰り返す、何とも気の長くなるような手法をとった作品で、オイラの大好きな「ナイトメア・ビフォア・クリスマス」(以下前作)と同じです。


ストーリーは、親同士の政略により、見たこともない人と結婚することとなった主人公が、ひょんな事で死体の花嫁(コープス・ブライド)と結婚してしまいます。
本当の花嫁とはどうなるの?本当にしたいと結婚するの?
そんなドバタバ劇を、コミカルに、ブラックにそしてちょっと切なく描いてます。


前作でもそうでしたが、楽しい人形劇を見ているかのようなキャラクターの動き、CGではとても敵わないであろう、独特の温かみがあります。
表情も豊かで、非常に愛らしい。
作品全体に流れる、不気味な雰囲気と妙にマッチしてて、見てて楽しいです。
音楽もなかなか良く、これまた雰囲気にピッタリ。


楽しめたは楽しめましたが、満点にはちょっと遠いかな?
前作に似てるような感じがずーっとしてました。
そもそも、ドクロがたくさん出て来るのも、前作の主人公ジャックを思い出させますし、コープスブライドも、前作のヒロインに似てる気がする・・・
その辺りを純粋に楽しめなかったのが自分自身残念です。


生きてる人間の世界よりも、はるかに楽しいそうに生きて(?)いる死体たち。
意識してでしょうね、生の世界が灰色、死の世界が色とりどり、ってのが何とも皮肉でした。
そのあたりのセンスは、やっぱりバートン流なんでしょうねぇ。


10歳ぐらいになった子供を連れて観たい作品です。
そう、ちょっとだけ大人になった子供を連れて・・・