屍鬼

屍鬼(一) (新潮文庫)

1000頁を超えるという大作です。
簡単に言うとゾンビ、吸血鬼ものなのですが、かなりディテールが細かい。
過疎化が進む、未だ土葬という文化を持つ山村を舞台とした物語で、徐々に日常が崩壊していくのですが、
その村の雰囲気、生活する人々を事細かに描いております。


登場人物がかなり多く、しかも淡々と進む序盤で挫折しかけることもあるのですが、
異変が顕著となり、カタストロフへと進んでいく終盤は、寝る間も惜しんで読んでしまう程。


あまり上手く説明できないですが、かなり面白かった。
たまにはこのぐらいヘビーな量を読んでみてもいいですね。


ありきたりですが、本当に怖いのはやっぱり人間ですね、しかも集団の。